豊受オーガニクスでの活動について

由井 寅子 代表からのメッセージ

私は自分の病気を通してホメオパシー療法に出会い、健康を取り戻しました。体だけでなく心も先々心配することもなくなり穏やかに過ごせるようになりました。ホメオパシーの良さは体や心を害さないこと。そして生き方そのものが自然体になることのすすめだと思います。自然な生き方とは、自然な食べ物、自然な医療、自然な環境、自然な化粧品、自然な心だと思います。それを総合的に行うために豊受オーガニクスが始まりました。

豊受オーガニクスのモットーは自然型農業、その一環として、自家採取の種を使い、無化学肥料、無農薬で育て、土の微生物を増やすために発酵を促進させる麹や乳酸菌、ホメオパシーを使います。そしてその自然環境で育ったハーブ、野菜を使って自然で安心な食、安心な化粧品を作ることです。

環境を汚さない自然農でもやれることを20年前にドイツとフランスで知った私は、「いつか日本で自然農をやろう」と決意しました。 私は28歳の時に日本を去り、英国に住むようになりました。その時代は日本でも70%ぐらい自給率があったはずなのですが、30年たった今日、日本の自給率は28%程度に下がっていることを目のあたりにしました。ヨーロッパや米国は、農業に対して国が手厚く保障をし、農業政策を早くから行うことによって土地のやせた英国でさえも98%の自給率があります。日本は国の農業政策の遅れによって日本の農家には後継ぎが育たない程、希望とやる気を失ってしまっているのが現状です。

2011年3月11日の震災の時に、私たち自然農が作った野菜や乾燥野菜とおにぎり、そして洞爺の農場で湧いている天然水を被災地に持参し、とても喜ばれました。災害時にまず必要なのは、食料と水なのです。それも安全な食料と水が必要なのです。3月11日以降、私たちはより深く考えました。災害があった年より6年前から洞爺10反と静岡函南7反の2か所で自然農をやっていたのですが、本腰を入れる時期がきたと思い、静岡函南東部JAとホメオパシーの繋がりがありましたので農業振興会にJAを通して掛け合ってもらいそして地元の役場と私との4者会議を行い、2011年11月に農業生産法人日本豊受自然農株式会社を立ち上げました。

この成立には地元の役場、農協の方々には多くの協力を頂きました。豊受自然農には私以外に総勢12名の農民がおり、私たちは喜んで働き、作物ができたことにありがたく感謝し、土壌菌やカブトムシの幼虫、ミミズが生きている土を最も大事にし、自然をいじめない事をモットーとしております。ここに働くものは皆自然と共に喜びをもって圃場で働かせてもらっています。

環境破壊は何も農薬、人工肥料、遺伝子組み換えの種の乱用だけでなく、その場で働く人々の想念も影響します。いやいや働いていては、自然を憎んでいては、良い作物はできません。働く喜び、希望、感謝を持って農業を行う事がとても大事になります。作物の作り手が作物たちに感謝できる心を養うことです。また皆にそれなりの給料を払うために作った作物が安全であること、流通に乗せられること、そして売れることの3つが必要になります。

それには作物を作っている農民が加工し流通に乗せるまでの主導権を持つべきであると思います。自分達で作り自分達で売っていく為には常時供給も含め、農民同士が集まり、力を合わせる必要があると思います。また買う側にも教育をしなければなりません。少しばかり高くても形がバラバラでも、少々虫に食われていても安心できる野菜や果物を選択して行く事によって、自然を破壊する農業から自然を友として共存できる農業に変わっていくはずです。このようなポリシーを応援してくれる意識の高い消費者を集める事はとても大切なことになります。

私はヨーロッパで多く利用されている自然療法のホメオパシー療法(同種療法)を英国で学び、1997年に本格的に日本に導入しました。ホメオパシーは人、動物、食物、自然環境にやさしく、その物たちを本来の姿に戻します。私たちはホメオパシーと植物発酵液を使った土壌作りをしており、土も本来の土壌菌が一杯いる元の状態に戻しています。

また、人をみる時はホメオパス(同種療法士)として、ホメオパシー療法だけでなく、食事の指導、賢く生きるための指導、心を浄化するための指導を共に行っております。

その中で食が悪いために、いくらホメオパシーをやっても治っていかない方々が、その食生活を自然農の野菜に変えたことによって改善が見られたことも多くありました。農薬や植物ホルモン剤、人工肥料、そして加工する時の防腐剤や人工色素、MSGなどによる食原病があることに気づいたのです。ホメオパシーを知っている人々を中心に私達の安全でおいしい野菜や化粧品で抵抗しています。

多くの人々に本当の自然な野菜、果物、ハーブの味と本当の自然な化粧品を知ってもらいたく、全国5ヵ所のグループ直営ショップで、自然農の野菜も含めて販売しています。

また日本復興の鍵は、自然を大切にし自然の一部として共存する農業が必要で、江戸時代、明治、昭和の初期に行われていた、自然型農業の復興なくしてはありえないと思うのです。生きとし生けるものが心も体も健康に健やかに生きられることを心から願っております。私たちの農業方針に賛同してもらえる農民の皆さんと力を合わせて日本の自然型農業復興を共に行いたいと思っております。

日本の農業と食のシンポジウム開催

豊受自然農(株)立ち上げより、毎年春に、「日本の農業と食のシンポジウム」を開催しています。

 

2012年3月20日
第一回「自然に還れ、農業・環境の復興は日本の復興に繋がる」
http://toyouke.com/event/kyoto2012/greeting.html

 

2013年3月20日21日​
第二回「日本の種と食は大丈夫か?」
http://www.toyouke.com/kyoto2013/index.html

 

2014年3月15日16日​
第三回「生命の源、自然農と自然食」
http://www.toyouke.com/kyoto2014/

 

2015年4月4日​​
第四回「免疫を高める食と農業-病気にならない食、病気にならない農業」
http://toyouke.com/nagoya2015/

安心・安全な加工食品製造

豊受の畑のすぐ隣には野菜やハーブを加工する工場があり、無農薬無化学肥料で作った作物を一つも無駄にしません。現代の日本の市場に出回っている食品は、食品添加物、遺伝子組換やF1雄性不稔の種、化学調味料、人工甘味料、農薬、化学肥料漬けの作物で溢れています。
それに対し、日本豊受自然農で行っている、日本古来の農法にホメオパシーを加えて育つ農作物は、ミネラルが豊富です。
皆様の食卓に、栄養分の高い食品を提供させて頂く為、私たちが作った無添加味噌、塩、豆腐、レトルト食品を製造しています。

農家の作った無農薬野菜とハーブのコスメ

農家がつくった「無農薬野菜とハーブ」のコスメ。その上ホメオパシーのレメディー入りです。
主要原料には、自社で生産した農薬・化学肥料不使用のハーブ・野菜を使用しています。
石油由来原料を完全に排除した「木の花の咲くや生草花」シリーズを中心に、肌や髪が本来の輝きを取り戻し、その人がその人らしくあるためのお手伝いをする化粧品を製造しています。

私は、ホメオパシーの療法家です。私の相談会に来られる方々から「安心して使える化粧品がない」という悩みを聞いていたこと、私たちの会社が自然農を実践していたことが相まって、無農薬の野菜やハーブを原料とした安心安全な化粧品を作るようになりました。

きっかけは、ある女性との出会い。肌がとてもきれいな80歳のおばあちゃんに美肌の秘訣を聞いたところ、自分の畑でとれたヘチマ水しか使っていないという答えが返ってきたのです。

すぐにヘチマ化粧品と銘打っている商品を調べてみたら、とんでもないことがわかりました。ある製品は、ヘチマ水未使用。石油由来の保湿剤、防腐剤、合成着色料などの 化学物質の中にヘチマエキスがほんの少し入っているだけでした。他の製品は、”契約農家栽培されたヘチマのみを使用。水は一滴も加えていません”というものですが、水の代わりにエタノールと いうアルコール成分が入っているため肌につけるとヒリヒリします。ツヤを出すための感光素や界面活性剤、防腐剤なども大量に入っていまし た。
植物を原料とした「自然派コスメ」なるものも、原料に使われている植物が無農 薬・無化学肥料で育ったものなのか、遺伝子組み換え種を使ってい ないか、といった事まではわかりません。
安心して使えるものがなかったので自分でヘチマを栽培し化粧品を作ることにしたのです。

私たちは、「無農薬・無化学肥料・自家採種の種」を基本としたヨーロッパで盛んなホメオパシー自然農を実践しています。土壌には75種類の植物発酵液「アクティブプラント」やハーブ薬草酒であるマザーチンクチャー、物質がなくなるまで薄め活性化したレメディーといったホメオパシーのツールを用いた自然農を行っています。
これら、作物を育てる土や作物自体を活性化させるアイテムのおかげで生命力あふれる野菜やハーブが穫れるようになり、その植物の力を生かした体に穏やかで自然な化粧品が出来ました。

化粧水をはじめ多くの製品に使用しているヘチマには、栄養と潤いを与えるペクチン、火照り・肌荒れなどを鎮める抗炎症作用のあるサポニンといった成分が豊富に含まれています。

ヘチマ以外にも肌に効果的な野菜やハーブがたくさんあります。ニンジンには血流促進、肌荒れ改善効果があり、ニキビや小ジワ、老化を防ぎます。キャベツには、肌荒れや疲労を回復するビタミンC・K・U、女性ホルモンの分泌を促すボロンなどが豊富に含まれています。

これらの野菜やハーブに各種レメディーを加えて、「日本豊受自然農」の製品は作られています。化学物質だらけの化粧品により深いダメージを負った肌を良い原料と自然治癒力を使って治療し、肌本来の機能を回復させる化粧品です。

本当に怖い化学物質

スキンケアやヘアケア、ボディケア製品などに含まれる化学物質、いわゆる化粧品毒が皮膚から吸収されてしまう「経皮毒」という言葉が広まっています。
経皮毒が体内に吸収される量は部位によっても異なり、腕の内側の皮膚を1とすると頭は3.5倍、脇の下3.6倍、額6倍、顎13倍、背中17倍、生殖器42倍となります。

また、皮膚温度が高くなるほど有害化学物質の吸収率は上がり、皮膚温度が10℃から37℃に上昇すると吸収率は10倍になると言われています。入浴時に使用するシャンプー・リンスやボディソープこそ、使用成分にこだわらないといけない理由がここにあります。
頭皮や皮膚には常在菌がいて保護膜を作っているのですが、石油系の商品はこの常在菌を殺してしまいます。殺菌防腐剤として使われるフェノキシエタノールパラベン、合成色素、合成香料、合成界面活性剤も同様です。私たちは、こうした石油由来成分を一切使わない商品にこだわり、日夜開発に励んでいます。

毒出しで肌が生まれかわる

皮膚から入った有害物質は、皮下脂肪に蓄積されるので排出が困難です。溜まった毒を出し切って、肌本来の力を取り戻すには時間がかかります。
「おたくの商品を使ったらフケや吹き出物が出て来た」と言われることがあるのですが、それでいいのです。好転反応が出ている証拠です。商品の良さを実感できなくても、だまされたと思って3ヶ月使い続けてください。自分の力で体毒を出し切った肌は、必ず生まれ変わります。
私は脂性ということもあって、洗顔後は化粧水しか使っていません。冬の乾燥がひどい時期に天草ジェルを使うくらいです。そのくらい肌が強く、健康になりました。くるくるの天然パーマだった髪も、うちのシャンプーを使いはじめて半年後にはまっすぐになりました。毛穴につまっていた老廃物が完全に取り除かれたためでしょう。

人から「どうして肌が光っているの?」「肌がつやつやしているのはなぜ?」などと聞かれると、「自然農のおかげです」と答えます。自然農の畑から生まれた化粧品は、自然農の賜物だからです。
この化粧品を使った人の体と心が自然本来の姿に戻り、幸せに生きられますように。そんな思いを込めて、作物同様一つ一つ丁寧に作っています。自信をもって「使ってみてください」と言えるものばかり。あなた自身の肌で、大地の力、野菜やハーブの力を実感してください。

自然農コース

次の時代を生きぬくための自給自足の知恵。
未来が不透明な時代、自分の食べるものは自分でつくる「自給自足」の知恵と技術をを身につけておく必要性に迫られていると思います。日本豊受自然農が取り組んでいる、作物の生命力を最大限に引き出す自然農自然農の技術を、家庭でも役立てていただけるように定期的に講習会を開催しています。