Zenホメオパシーとは

複雑化した現代病*を治癒に結びつける

By 由井 寅子

急速に発展するテクノロジーに伴い、変化の激しい環境の下、現代に生きる私達の病理は、近代、近世と比較し、確実に複雑化しています。クラシカルホメオパシーも良いと思いますが、Zenホメオパシーで治療することでさらに治癒率が上がると思います。確かにケントの言うようにむやみやたらとレメディーを複数出すべきではないのですが、現代人にはなぜ複数のレメディーが要るのかをお伝えしたいと思います。

私は、全ホメオパスの師であるハーネマンによる『医術のオルガノン』、『慢性病論』、『マテリア・メディカ・プーラ』、『レッサーライティング』を徹底的に読み込み、この現代の問題にフィットさせるためのハーネマンの教えをベースにし成功した様々な臨床ケースから学び発展させて行き、10年かけてZenホメオパシーを編み出し、現代の複雑な病理にもホメオパシーで対応する事を可能にしました。

『オルガノン』や『慢性病論(Chronic Disease)』の矛盾点は『オルガノン』や『慢性病論(Chronic Disease)』 を200回以上も原書から読んだオランダのホメオパス、ストットラー氏に質問し、その都度教えていただき心から感謝しています。またZenホメオパシーの前駆となる『階層メソッド』を編み出したアルゼンチンのホメオパス、故人アイシアガーに心から感謝しています。

Zenホメオパシーの優れた点は、レメディーとマザーティンクチャーをコンビネーションで使用することで疾患の大元である抗慢性マヤズムレメディーを使った慢性マヤズム治療(魂の治療)と疾患を作り出した慢性的な感情的ストレスに対応するレメディーに治療(心の治療)と、疾患症状あるいは、その奥にある臓器の機能低下や機能不全の治療(体の治療)が同時にできる点です。医原病や食原病、環境病がある場合は、それらを解毒するためのレメディーも一緒に出します。これがZenホメオパシーの中核をなす三次元処方(魂・心・体を三位一体で治療するホメオパシー処方)です。

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慢性マヤズムに関して、200年前ハーネマンは

「現代人の多くは一つの体に3つの自然な病気を(Psora、Sycosis、Syphilis)
を持ってきてお互いが体の部位を取りあい、
これら3つの病気の同等の強さの病気を起こしている」

と言っています。

(※オルガノン§40 三つ目の事例は、新しい病気が体に長期間影響をおよぼして結局は類似していない古い病気に加わって、複雑化した病気を形成する場合である。そうなった場合、どちらの病気も、体において自分の取り分となる部位、つまり、自分にとりわけ適した器官や、いわば本来自分のものとすべき場所を占拠する。ほかの場所は、類似していない病気に譲る。性病の患者が疥癬になることもあれば逆のこともある。しかし、この二つの互いに類似していない病気は互いに相手を取り除いて治療することができない。疥癬の発疹が現れはじめると、性病の症状は最初は鎮まり、進行を止める。しかし、そういうときでも(性病は少なくとも疥癬と同じくらい強いので)、どちらの病気もお互い一緒に現れて、要するに、体のなかで自分に適した部位だけを占拠する。そのために患者は病気が重くなり、治療も難しくなる。)

難病を持つ現代人は3つどころか医原病や食原病、環境病などの慢性病を自然の病気と共に持っていて病理が複雑化してしまっているのです。また現代人の多くは臓器の機能低下や機能不全があり、その原因の一つとして栄養のない食べ物から絶対的なミネラル不足を起こしていることがあります。ミネラルを補充するために物質的にミネラル豊富なマザーチンクチャー(φ)とそのミネラルの吸収率を高めるためのシュスラーのティッシュソルト、TSレメディーをコンビネーションして使います。またφは臓器の機能低下や機能不全を物質的な力で直接的に改善するのに有効で、臓器サポートとして使います。このようにφやTSレメディーは臓器サポートにも一役かっています。

19世紀の偉大なホメオパス、ロバート・トーマス・クーパーが癌という深刻な疾患を治していたのは、ミネラルやビタミン豊富なマザーティンクチャーを使ったからでした(Arborivital Medicine)。プラスして現代人の必須ミネラル不足にはシュスラーのティッシュソルト(TS 12X)を使ってサポートします。
Zenホメオパシーの中核は魂・心・体の病気に同時にアプローチする三次元処方ですが、魂や心の病気にはホメオパシーだけでは限界があります。Zenホメオパシーの一翼を担うのは、魂や心の病気に直接的にアプローチするインナーチャイルド癒しです。
私たちは病気は魂・心・体のそれぞれにおいて存在し、それぞれの病気(慢性病)がどのようにして形成されるのかについて理解しなければなりません。

体の慢性病の多くは症状の抑圧から生じます

初期症状の多くは言わずと知れて老廃物や体毒の排泄です。うんこやおしっこなどの排泄を抑圧すると体がどうなるか容易に想像できるように、体の症状を抑圧するとやがて臓器の機能低下や機能不全を引き起こします。これが体の慢性病です。

この体の症状と同じ働きをするものが心にもあります。それが感情です。感情は心理的ストレス時に生じます。心理的ストレスは自分の思い通りにならないときに生じます。この自分の思い通りにならない状況において感情は、自分の思い通りにしようとする原動力(行動力)となります。つまり感情は心理的ストレスを軽減するためのもので、心の排出症状なのです。この感情を抑圧すると体の症状を抑圧して形成される医原病と同様、心の慢性病を作り出します。この心理的ストレスはもう一度浮上させて感情の解放をしない限り、存在し続けます。そして心と体を蝕んでいきます。この抑圧した感情や思い(心の慢性病)はインナーチャイルドといい、未解決な心の問題です。インナーチャイルドが多くあればあるほど、つまり抑圧した感情があればあるほど、免疫は低下し、医原病や食原病を発症しやすくなると同時に、それら慢性病が治癒しにくい原因となっています。
また、心理的ストレスは「こうあるべき」価値観や道徳に縛られているから生じるもので、根本的に解決するには、価値観や道徳を解放していく必要があります。この「こうあるべき」価値観や道徳は魂の病気と言えます。魂とは、生きる目的や願いを宿しています。それがあるから存在し続けることができるのです。

そしてその生きる意志からさまざまな小さな目的や願い、善、価値観が生じます。魂の価値観に沿わないものであったなら、魂を傷つけてしまいます。いずれにせよ、もしその価値観を別の価値観で抑圧してしまったとしたら、その願いは潜在意識下に留まり続け、いつまでも生命力を奪い続けることになります。
感情が生じたとき、過去の抑圧した感情が生じていると認識し、過去の出来事を想起し、過去の感情を解放するとともに、その感情を生じさせる価値観を見つめ、その価値観が形成された出来事を想起し、価値観を解放していくこと、さらに、自分の本当の願いを探ることで、自分自身を取り戻していく作業が大切になります。これがZenホメオパシーの一翼を担うインナーチャイルド癒しです。
正しくない道徳や価値観にとらわれることでこの世の目的を達成するために存在する魂が病んでしまいます。

心と魂の癒しを同時に多角的にアプローチしなければ、治癒に結びつかないという現状に対し、Zenホメオパシーは、現代のホメオパス達にとって福音ではないかと思います。
現代医学では「不治」と言われた難治の病に苦しむ多くのクライアントの方々が、Zenホメオパシーである、三次元処方とホメオパスから発せられる愛情深い言葉のレメディー(インナーチャイルド癒し)によって治癒して行きました。難病で苦しむ患者のためにZenホメオパシーの恩恵が、より多くの方々へ行き渡る事を、私は願っています。

*現代病:現代の生活様式や環境が過去と比較すると異なっている事より発生したり蔓延したりする病気

それではZenホメオパシーの説明に入ります

3次元処方 Zenホメオパシー

1. 魂の病気:抑圧した価値観や願い・目的=慢性価値観 → 心の症状(感情)を生じさせる

  • 慢性遺伝マヤズム(不自然な慢性価値観=サセプタビリティを生み出す土壌)…… 抗慢性マヤズムレメディーで癒す

 

  • サセプタビリティ(不自然な価値観や道徳)を解放する……(抗慢性マヤズム)レメディーで解放する。
    インナーチャイルド癒しで解放する。フラワーエッセンスで解放する。

 

  • 慢性価値観(抑圧した価値観や願い、目的)を解放する……レメディーで解放する。インナーチャイルド癒しで解放する。

 

ホメオパスは不自然な価値観や道徳を解放できるよう真実の言葉をかけてあげる

2. 心の病気:抑圧した思いや感情 → 体の症状を生じさせる

  • レメディーで解放する

 

  • インナーチャイルドを癒す(感情の解放)

 

★ホメオパスは共感し温かい言葉をかけてあげる

3. 体の病気:抑圧した症状 → 臓器の疾患を生じさせる

  • ハーブ・マザーティンクチャーとティシューソルトで癒す

 

★ホメオパスは生活指導の食、住、衣、環境などの指導をする

この3つができてはじめて人は治っていきました。ハーネマンは一つの病気に対して一つのレメディーが必要であると言っているのです。人間は魂・心・体の三位一体の存在であり、病気も魂・心・体のそれぞれのレベルにおいて同時に存在しています。そして魂・心・体、それぞれの病気の周波数は異なるため、それぞれのレベルのホメオパシー治療の方法も異なります。さらに、症状を抑圧するたびに新しい体の病気が作られ、感情を抑圧するたびに新しい心の病気が作られ、目的や願いを抑圧するたびに新しい魂の病気が作られます。つまり体・心・魂の病気は、それぞれ体の症状、感情、価値観を抑圧しただけ病気が存在しているのです。

このように考えたとき一人の人間にたった一つしか病気が存在しないと考えることは無理があり、病的状態にある一人の人間に対して、たった一つのレメディーに絞り込むことは無理があると言えます。

魂の病気は価値観の抑圧であり、慢性価値観のことです。慢性価値観は以下の三つの慢性遺伝マヤズムが代表的です。疥癬マヤズムの「愛されなければならない」という価値観、淋病マヤズムの「優れていなければならない」という価値観、梅毒マヤズムの「勝たなければならない」という価値観は、人類の本能と化しており、解放がとても難しい価値観となっています。

この慢性遺伝マヤズムから、不自然な価値観が多数生じてきます。これが慢性遺伝マヤズムから生じるサセプタビリティと考えます。ちなみに病原体とは価値観が生物化したものと私は考えています。そしてその病原体が慢性病を引き起こすのであれば、それはその病原体に対応する価値観が慢性マヤズム化していると考えます。

次にその価値観が抵抗にあったとき、私たちの心はストレスを感じます。そして感情が生じます。この感情はストレスを軽減するために生じる強い思いです。つまり自分の思い通りにならないことがストレスなのであり、自分の思い通りになればストレスは軽減するのです。その自分の思い通りにするための行動力を生み出すのが感情です。このストレスを排出するための感情を抑圧することから心が病み、心の病気は体の症状となって表れ、その体の症状を抑圧することで体が病気になっていくのです。

つまり臓器の機能低下や機能不全へと繋がっていくのです。体の症状は、感情の抑圧から生じているものと臓器の機能低下や機能不全から生じているものとがあり、感情の抑圧から生じている場合には、抑圧した感情に合うレメディーをとったりインナーチャイルド癒しをすることで対応します。一方臓器の機能低下や機能不全から生じている症状には、マザーチンクチャーやTSレメディーを使った臓器サポートを行います。

Zenホメオパシー処方の構成

朝に抗疥癬治療として体を中心に治療するのだが、この場合、人体有用鉱物が使われることが多く、体の問題として周波数の低いLM1の低いポーテンシーを使う昼に病気にかかりやすさ(サセプタビリティ:魂の病気)をノゾーズで制覇する。周波数がやや高いLM2を使う。

夜は今出ている症状に対するレメディーは植物動物の周波数の高いものを使う。

医原病・食原病・環境病以外は、体の症状は心の病気(感情の抑圧)に由来するので、心の病気に対応するレメディーをLM3で処方する。周波数の高いLM3を処方するのは、心の病気が一番強いからである。

次に患者が来た時は朝LM2、昼LM3、夜LM4とポーテンシーを上げる。(夜のレメディーが違っても朝や昼が同じならばポーテンシーを上げて行く。)

朝に抗疥癬の有益ミネラルレメディー

これは、症状をレパトリー化して(The Bonninghausen repertory=TBR)で出て来たレメディーがこの人に合っているかハーネマンのMMPure、慢性病論(Chronic Disease)MMから確認します。そして今最も活性化しているマヤズムをかんがみて決定します。

ハーネマンは病気の多くは慢性疥癬マヤズムから来ていると言っています。その慢性疥癬マヤズムは、人体の必須ミネラルが不足するとバイタルフォースが慢性疥癬マヤズムが立ち上がろうとする力を抑え込むことができなくなり、さまざまな価値観を生じさせ、感情を生じさせ、症状を生じさせることになります。

ですから慢性疥癬マヤズムが立ち上がっている人には、有益ミネラル(Calc,Sulph,Sil,etc)すなわち抗疥癬レメディーをティッシュソルとで出します。しかし淋病や梅毒傾向が多く出ている人は抗淋病レメディー(Nit-ac,Arg-nit,Plb,etc)などの毒の鉱物から出す必要があります。同じく梅毒傾向が多く出ている人は抗梅毒レメディ(Merc,Aur-mur,Petr,etc)などの毒の鉱物のレメディーを出すようにします。

ハーネマンはオルガノン§205で「淋病が大きいときは抗淋病から治療すること」を指示しています。

オルガノン§205

ホメオパスは、局部的な処置(外部からダイナミックに作用する薬の使用や外科的な処置)によって、この一次的な症状を治療しない。また、この症状が進展して発症した二次的な症状も治療しない。むしろホメオパスは、一次的な症状にせよ二次的な症状にせよ、それが現れたときには、症状の根底にある三大マヤズムだけを治療するのである。そうすれば(ただし長期化したサイコーシスのいくつかの症例を除く (※梅毒も同じ 筆者加筆))一次的な症状も二次的な症状も一緒に消えるからである。・・・

昼にマヤズム 病気にかかりやすい傾向 (ノゾーズがメイン)

これは、問診票とケーステイクから考察して決定します。
家族の病歴もマヤズムを選択するのに必要な情報となります。

夜に今出ている症状 植物・動物のレメディー

これは、TBR、MM、マヤズムをかんがみて決定します。そして、随時としてマザーティンクチャーやティッシュソルトからつくられた臓器サポート、医原病をトートパシーで処方します。オルガノン§279をかんがみて何をサポートすべきかケーステイクをしながら最も治療が必要な臓器や生体的な病気をサポートします。

Zenホメオパシーは、ハーネマンの教えを忠実に守りながらも、今の日本人の多くの毒物に曝される環境を包括して、誕生しました。環境自体が毒に侵されているのは何も日本人だけではありません。

オルガノン§279
慢性病における指示

§279 ・・・病気によって重要な内臓器官に明らかな損傷が生じていなければ❸(たとえその病気が慢性的で複雑化したものであっても)、さらに、治療の最中に種類の異なるあらゆる薬が患者から遠ざけられていさえすれば、❻重篤な(とりわけ慢性的な)病気の治療を始めたとき、❷ホメオパシーの治療薬として選ばれた❻高ポテンシーの❷レメディーであれば、投与量がどんなに微量であっても、自然の病気よりも依然として強くないということは決してありえない。したがってどんなに微量でも、自然の病気を克服できないということ、少なくとも自然の病気の一部でさえ克服できないということはありえないし、❻自然の病気の一部だけでも生命原理の感覚から消し去って治療を開始することができないということもありえないのである。

*黒丸数字は、オルガノンの第何番目にハーネマンが執筆したかを示しています。日本ではハーネマンの変遷を知るためにオルガノンに何版に書かれた文章かを記載しているオルガノンを作った。これによってハーネマンの言っている事が矛盾があるように感じる事が画期的に減り、オルガノンがとても分かりやすくなった。大切なパートはオルガノン第3版までハーネマンは低希釈のまだ原物質を十分に含むレメディーも与えていたという事。したがって原物質が毒性のある物質である場合、危険なのでリピートを控えなければならなかったということがあります。

<解釈>

臓器の機能変化(病理)が進んだ段階では、体内のミネラルバランスが崩れている。
この場合、物質レベルのマザーチンキやティッシュソルトを使った臓器サポートを行う事。
一見矛盾する§11と§279は、病気(§11)と病理(§279)の違いであり、私は急性病と慢性病のアプローチの違いとして解釈しました。そして臓器サポートし、同時に医原病をトートパシーのレメディーで対処することで明らかに患者は良くなって行ったので、§279は、病気によって重要な内臓器官に損害が生じてしまった場合と薬によって症状が抑圧された医原病があった場合は希釈振盪されたレメディーは効かないとハーネマンは述べています。つまり重要な内臓器官に損害が生じてしまった場合は、物質的な力をもったマザーチンクチャーやTSレメディーが必要になるということです。

§42:「 ❷自然それ自体は、すでに述べたように二つ(それどころか三つ)の自然の病気を同一の体に同時に発症させることができる。しかしこういう複雑化は、互いに類似していない病気が生じた時だけ起こるということによく注意しなければならない。こうした病気は、永遠なる自然法則に基づいて互いに相手を除去することも、根絶させることも、治療することもできないからである。しかも外見的には、二つ(もしくは三つ)の病気が、いわば体を分けあって自分の取り分である部位や器官を占拠しているようにみえる。こういうことは、これらの病気が互いに類似していないために当然起こるのであるが、それでも生命の統一が損なわれることはない。」

CK p174 :「すなわち、ソーラ全体とその発現したあらゆる状態を治療するためには、たった一個の、唯一のレメディーだけでは十分でない。むしろそのためには、ソーラに対するレメディーをいくつか必要とする。」

<解釈>

ここでは、ハーネマンは「患者は一つの体に2~3つの病気を持ってくる。だから1つのレメディーでは効かない。それぞれのレメディーが必要である。」と述べています。

日本が、如何に医原病大国かについて、グラフを使ってご説明致します。
日本は、タミフル処方数世界一です。2005年、日本でのタミフルの処方箋数は895万でした。
世界のタミフルの80%が日本で使われています。
池田整治著「超マインドコントロール」によると、日本は、人の体内に含まれる水銀量を測って国別に比較すると世界一。2位の国を8倍も上回るダントツの一位です。
日本では欧米と医療システムが違い、薬を出すことで儲かるため、患者に使用される抗生物質の量はEUの40倍と言われています。

また日本は160年以上前から、予防接種をしてきました。
1948~1994年の約50年間、予防接種は義務でしたが、1989年、MMRを打った子供達の多くが死亡したり、麻痺になり、国は国民から訴えられ、1993年、MMRワクチン中止。1994年に予防接種を「義務」から「勧奨(かんしょう)」(努力)へ変更しました。

ワクチンには、チメロサール(エチル水銀チオサリチル酸ナトリウム)が、防腐剤として使用されているものもあります(破傷風・ジフテリア・DPT・インフルエンザ・日本脳炎・B型肝炎のワクチンなど)。
日本人の体内の水銀量が世界一という事実の背後には、予防接種の接種歴が長い事、歯科治療に使われるアマルガム、古来より魚をよく摂取してきた等、様々な要因が考えられます。

医原病大国の日本人の治療には、ZENホメオパシーでなければ歯が立たなかったのです。
医原病大国である現代の日本にあったこのZENホメオパシーを使うことで、心と体と魂を三位一体で癒す事ができ、治癒率が著しく上がりました。また医原病だけでなく日本は食原病も多くありました。

日本人の多くが戦後60年に
渡って使ってきた農薬や化学肥料、
除草剤の害で苦しんでいた。

上記のグラフは、2010年のOECD(経済協力開発機構)資料です。

農耕地における化学農薬使用量
1位 中国​1.39 トン/平方キロ
2位 韓国​1.27 トン/平方キロ
3位 日本​1.16 トン/平方キロ

OECD諸国平均(0.07トン/平方キロメートル)と比較すると、日本(1.16トン/平方キロメートル)は約16.5倍も多量に使用しています。
ちなみにインドは 1.12トン/平方キロ。
アメリカは上位第19位で、0.07トン。平均値と同じです。
また食品添加物は発がん性があると欧米で禁止されているものが日本では1500種類が法的に使われていて世界でも有数な添加物大国となっています。

このように、現代人の身体は、知らされないままに、大量の重金属や化学物質を含有している状況です。

ハーネマンの時代の人体と比較し、非常に汚染されている状況です。
したがって、ホメオパシーのレメディー一粒だけでは、上手く作用する事ができないケースが多く、Zenホメオパシーによる、マザーティンクチャーとレメディーのコンビネーションで臓器サポートと必須ミネラルをサポートしながら、ホメパシーのレメディーを摂る事が、より効果的なのです。

毒物、化学物質が体に入ればそれを押し出すために多くの必須ミネラルやビタミンが使われます。しかし必須ミネラルやビタミンを含有する野菜が、農薬や化学肥料を撒かれ、栄養価の少ない必須ミネラル、ビタミンの少ない食べ物となってしまったのです。そして臓器は常に毒物、化学物質に曝され機能不全になってしまっているのが現実です。

インナーチャイルド癒しとホメオパシーが
統合する事で治癒が加速

日本人の多くが罪悪感を持っていて自己否定感が強く自分自身を生きられていない事実をみて私はインナーチャイルドを癒す心のケアが必要と感じました。

前述した通り、感情は思い通りにならないストレス下で生じるものであり、感情はストレスを解消する原動力です。にもかかわらず感情を抑圧してしまったら、症状を抑圧して形成される医原病と同様、心の慢性病を作り出します。このストレスはもう一度浮上させて感情の解放をしない限り、存在し続けます。そして心と体を蝕んでいきます。
この抑圧した感情や思い(心の慢性病)をインナーチャイルドといい、未解決な心の問題です。インナーチャイルドが多くあればあるほど、つまり抑圧した感情があればあるほど、免疫は低下し、医原病や食原病を発症しやすくなると同時に、それら慢性病が治癒しにくい原因となっています。

症状を抑圧していくことで病気が複雑化していくように、悲しみ、恐れ、怒りの感情を抑圧していくことで自己卑下したり、憎んだり恨んだり心が複雑になっていくのです。そうして免疫が低下し病気にかかりやすくなってしまうし、病気が治りにくくなってしまうのです。ですから、正直な自分の思いや感情を認め受け入れ、出して行くというインナーチャイルドを癒していくことにより、誰もが病気の苦しみが楽になっていきます。そして、平穏な気持ちを保つことができ、楽に生きることができ、生きることに喜びを感じられるようになります。
良い意味で言えば、インナーチャイルドが文化を創り上げました。愛されたいがため、優れていたいがため、勝利するために、この世的価値観で価値ある存在になろうとして一生懸命頑張ります。しかし、頑張ってもだめとして自己卑下すると心と体を蝕みます。
日本人は、特に、第二次世界大戦後、日本人が戦争を起こした、リメンバー・パールハーバーと罪悪感が埋め込まれ、この罪悪感から解放される術を知らずに苦しんでいる方々が多くいらっしゃいます。罪悪感の多い親から生まれる子供も罪悪感や自己否定感が強いのです。

私は、2009年1月1日、インナーチャイルドについての書籍、第1冊目を出版し、私の学生のみならず一般向けに講演活動を開始しました。2012年以来、インナーチャイルドセラピスト養成コースを開催しています。また、ホメオパシーコンサルテーションでも、クライアントが自分自身のインナーチャイルドの存在に気づくために多くの愛情深い、言葉のレメディーを与えています。そしてクライアント自身が自分自身に愛ある言葉かけをしてあげるように促して行きます

人が健康に生きられない大きな原因は、症状の抑圧(医原病、食原病、環境病)と感情の抑圧(インナーチャイルド)にあります。熱も湿疹も感情も出し切れれば病気にはならないのです。人に対してネガティブな感情と言われている怒りや憎しみも一足飛びにこんな事思ってはいけないと感情を抑圧するのではなく、充分その思いを感じ切りましょう。怒りも憎しみも受け入れて、そう思うことを許してあげるのです。怒りたいし憎みたいのですから。そして気持ちが楽になったら自分に問いかけてみましょう。なぜ腹立つのかと。そうすることで親からダメな子と言われている小さな自分のインナーチャイルドが出て来ます。その子に向かって肯定的に声をかけてあげるのです。自分が自分のインチャに「お母さんに怒られてあの時は辛かったね」と慰めてあげることです。自分を大切にするとはこうして一つ一つの感情を肯定し理解してあげることなのです。ですから心をかき乱してくれる他人は自分の中にある未解決な心の問題のインチャの存在を知らせてくれるだけであり、ありがたいのです。
レメディーの力も借りながら自分自身に声をかけ怒って恨んでいる自分のそのままを愛することです。私たち人間が最もしなければならないことは等身大の自分を無条件に愛することだと思います。それが心の底からできるようになるまで生まれ変わるのでしょう。多くの日本人のように自己否定や罪悪感で自分をいじめないようにして頂きたくインチャ癒しの本を書きました。

多くのホメオパスはレメディーが心も癒すのだから自分を肯定しダメな自分に声をかけるインナーチャイルド癒しをする必要はないと思われていますが、レメディーで一時的に心が楽になっても大元のインナーチャイルドを見つけて解放しない限り、同じような状況に遭遇するたびにやはり、未解決なインナーチャイルドが騒ぎ心が苦しくなります。結局、置き去りにしたインナーチャイルド(過去に抑圧した思いや感情)を見つけて救ってあげない限り解決はしないのです。
感情はインナーチャイルドが自分を見つけてと叫んでいる姿なのです。また過去の抑圧した思いや感情を解放したとしても、感情が生じる原因=価値観(物の考え方)が変わらなければ、やはり新たに苦しみを作り出してしまいます。数学で100点取らなくてもいいのです。優秀でなくてもいいのです。できなくてもいいのです。道徳やこの的価値観を超えたあなたがあなたらしく生きることが最も大切なことなのです。
道徳やこの世的価値観を緩めていくためにも、親の価値観で否定され、自分は価値がないと泣いているインナーチャイルドを見つけ、無条件の愛であなた自身がその子を愛してあげることが最も大切なことです。この価値観の解放に関してホメオパシーには限界があると感じています。仮にホメオパシーのレメディーで価値観の解放が起こったとしても、意識的な気づきのレベルになっていなければ再び同じ価値観をもつことになってしまうでしょう。

置き去りにしたインナーチャイルドを救ってあげましょう。そして、心も体も健康を取り戻し、自分自身を生きていきましょう。あなたは二人といない、唯一無二の存在なのです。他と比較する必要も自己卑下する必要もないのです。

ハーネマンは、オルガノン17(1)では「想像力によって生命原理が非常に乱れて生じたきわめて重い病気」と言っています。
CK p.185では、「患者はあらゆる受難と運命に対して自分ではどうすることもできず、変える力がなかった。そうしたあらゆる受難と運命に根気強く冷静に耐えることができるくらいに、哲学、宗教、自制心を持ち合わせていなかった。それでも心の苦しみと怒りは、変わることなく患者に襲いかかる。
そうなると医師には、人生を破壊するこの上なく巨大なものを患者から持続的に取り除いておくことは無理であろう。さてこのような場合、むしろ医師は、慢性病の治療を断念して患者を運命に委ねたほうがよい。
なぜなら、こうなっては、どんなにすばらしい治療を行なっても、体の病気にどんなに適したレメディーをどれほど入念に探し出したとしても、慢性病患者がいつまでも続く心の苦しみと怒りのもとにいては、全く何の成果も達成することができないからである。」と述べています。

インナーチャイルド癒しはハーネマンの言う、より良く生きるための哲学、宗教観であり、自制心を作る技術であります。自分の中に自分神を見出すために自己肯定し自分を愛することです。そのためにも大いなるものが自分を生かしてくれているという信仰心が必要になるでしょう。誰が寝ていても心臓の鼓動を打ってくれているのか。呼吸をさせてくれているのか。バイタルフォースというあなたを生かしてやまない何かがいるのです。

症状と感情の抑圧が、慢性疥癬を刺激し、複雑な病理をつくり上げますが、インナーチャイルド癒しが融合して完成したZenホメオパシーでは、これらに対して、効果的に治癒に導く事ができます。

もう一度皆さんに言いたい事は病気が出す症状(熱、咳、湿疹など)の多くは体の老廃物を出している姿でありありがたいのです。症状は病気でなく病気の結果です。と同時に感情はありがたいのです。インナーチャイルドという心の慢性病があるからこそある出来事によってインナーチャイルドが浮上し感情を出しているだけなのです。その感情はあなたの願いです。怒りたいのです。泣きたいのです。拗ねて死にたいのです。それだけ辛い目に過去にあったのですから、その自分に優しく声をかけてあげてください。インナーチャイルドを癒せるのは自分だけです。インナーチャイルドの母は自分だから。

皆さんがこの生を喜びを持って生きられますように、心から願っております。またZENホメオパシーが皆様の役に立つことを心から願っております。